治療・入院について知る|第2回
精神科への入院はどのような流れですか
[入院・転院を検討されている方向け] 監修:院長 冨田真幸(精神保健指定医)
「精神科に入院するとはどういうことなのか」「どうすれば入院できるのか」「強制的に入院させられるのか」――こうした疑問は、ご本人もご家族も抱えることが多いものです。このページでは、精神科への入院の種類・流れ・大泉病院での手続きについて、わかりやすくご説明します。
精神科の入院には種類があります
精神科に入院する理由は、「環境を変えて休養したい」というご本人の自発的なものもあれば、「死にたいと言っている」あるいは「家で暴れている」というような家族からの要請もあり、人によってさまざまです。一般的な精神科の入院は、法律によって「任意入院」と「医療保護入院」の2種類に分けられています。どちらになるかは、ご本人の状態と同意の有無によって異なります。
| 任意入院 | 医療保護入院 |
|---|---|
| ご本人が入院に同意している場合の入院形態です。ご本人の意思でいつでも退院を申し出ることができ、入院中の散歩・外出などの行動の制限は原則ありません。 | ご本人が入院に同意していない場合でも、精神保健指定医が入院の必要があると判断し、かつ家族等の同意がある場合に認められる入院形態です。状態により行動制限が行われる場合があります。 |
大泉病院では、まずご本人の意思を尊重しながら入院についてご説明します。任意入院が基本ですが、ご本人の状態によっては医療保護入院となる場合もあります。医療保護入院の同意者となることのできる家族等は、法律で範囲が定められており、特別な場合を除いては配偶者、父母・祖父母・子供・孫、兄弟姉妹がこれに当たります。
入院までの流れ
大泉病院に入院するまでの一般的な流れは以下の通りです。
- まずはご相談・外来受診:相談科(03-3924-2111)にお電話ください。現在の状況をお聞きし、受診・入院の必要性についてご案内します。すでに他院に通院中の方は、主治医からの紹介状をご用意いただくとよりスムーズです。
- 外来での診察・入院判断:外来を受診していただき、精神科医が状態を評価します。入院が必要と判断された場合は、入院の種類(任意・医療保護)について説明を受けます。
- 入院手続き:入院(誓約)申込書などの必要書類に記入していただきます。医療保護入院の場合は、家族等の同意書も必要です。健康保険証・お薬手帳・服薬中の薬をお持ちください。
- 入院・病棟生活のご説明:病棟スタッフから入院生活のルール・スケジュール・治療プログラムについてご説明します。不安なことは遠慮なくスタッフにお聞きください。
- 治療開始・退院に向けた計画:入院直後から、多職種チーム(医師・看護師・薬剤師・作業療法士・精神保健福祉士・公認心理士等)が連携して治療を開始します。退院後の生活を見据えた計画も早期から立てていきます。
入院生活について
大泉病院の入院生活の概要をご説明します。入院中の生活については、入院後にあらためてスタッフが詳しくご説明します。
治療プログラム
薬物療法に加え、作業療法・レクリエーション・心理教育プログラム・SST(社会生活技能訓練)など、退院後の生活を見据えた多彩なプログラムを提供しています。
外出・外泊
医師の許可があれば、入院中も外出・外泊が可能です。病状の回復に応じて、段階的に外出の機会を増やしていき社会・地域への復帰のお手伝いをいたします。
面会
ご家族との面会は医師の判断により可能と判断されたのち、病棟の面会ルールに従って行えます。病状によっては主治医の判断に基づいて制限がある場合もありますので、面会前に主治医もしくは病棟スタッフにご確認ください。
費用
入院費用は健康保険が適用されます。高額療養費制度の対象となる場合もあります。詳しくは入院相談窓口にお問い合わせください。
他の病院からの転院を検討されている方へ
転院・入院紹介について
現在他院に通院・入院中で、mECT(修正型電気けいれん療法)やクロザピン治療など、大泉病院の専門的な治療を希望される方は、主治医からのご紹介状をご用意の上、相談科(03-3924-2111)にご相談ください。主治医やご家族様からのご相談も承っています。
入院に関してよくある不安
⚠ 「強制的に入院させられるのではないか」
任意入院はご本人の同意が前提です。医療保護入院は、精神保健指定医が入院の必要があると判断した場合に限られ、退院請求をはじめとしてご本人の権利を守るための手続きが法律で定められています。入院後は定期的に状態を確認し、最短で退院できるよう計画的に治療を進めます。
⚠ 「入院するとずっと出られなくなるのではないか」
大泉病院は急性期治療を重視する病院です。急性期患者の平均在院日数は50日を切っており、回復・社会復帰を目指した短期集中型の治療を行っています。退院後の生活支援も多職種チームで行います。
大泉病院 入院・相談のお問い合わせ
入院のご相談・他院からの転院紹介はお電話でお受けしています。精神保健福祉士がご対応します。
03-3924-2111
受付時間:月・火・木・金 9:00〜11:30・13:00〜15:00 / 水・土 9:00〜11:30