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こころのことで困ったとき|第4回

夏の疲れが抜けない、気分が上がらない

[季節の変わり目で不調を感じる方][ご家族]   監修:院長 冨田真幸(精神保健指定医)


暑さが和らいでも「なんとなく体が重い」「やる気が出ない」状態が続くことがあります。多くは一時的な夏の疲れですが、なかにはこころの不調のサインが隠れていることもあります。この記事では、その見分け方と考え方の目安をお伝えします。

「夏の疲れ」と「こころの不調」は何が違うのか

暑さによる自律神経の乱れ・食欲不振・睡眠不足などによる、いわゆる夏バテは、気温が落ち着き休息をとることで少しずつ回復していくのが一般的です。だるさや食欲の低下はあっても、好きなことへの関心や、人と話したい気持ちは比較的保たれていることが多いといえます。

一方で、気分の落ち込みや意欲の低下が2週間以上続き、休んでも回復の兆しが見られない、以前楽しめていたことにも関心が持てない、といった状態が続く場合は、こころの不調のサインである可能性があります。単なる疲労とこころの不調は見た目が似ているため、ご本人もご家族も気づきにくいことがあります。

✓ 夏の疲れである可能性が高いサイン

  • 涼しい環境や十分な休息で少しずつ回復してきている
  • だるさ・食欲不振はあるが、興味・関心そのものは保たれている
  • 気分の落ち込みよりも身体的な疲労感が中心である

⚠ こころの不調のサインかもしれない場合

  • 気分の落ち込みや意欲の低下が2週間以上続いている
  • 以前好きだったことにも関心が持てない状態が続いている
  • 涼しくなってきても、体調・気分に回復の兆しが見られない
  • 眠れない、または眠りすぎる状態が続いている

よくある質問

Q. 夏バテだと思っていましたが、受診を考えたほうがよい目安はありますか?

A. 涼しくなっても気分の落ち込みや意欲の低下が続く場合や、日常生活に支障が出ている場合は、一度ご相談いただくことをおすすめします。ご自身で判断が難しいときは、まずはお電話で状況をお伝えいただくだけでも構いません。

Q. 秋になると毎年気分が落ち込みます。何か理由があるのでしょうか?

A. 季節の変わり目に気分の波を感じる方はいらっしゃいます。原因は人によって異なるため、断定はできませんが、毎年同じ時期に不調を感じる場合は、一度背景を相談してみることも選択肢のひとつです。

Q. 家族の様子がいつもと違うと感じたとき、どうすればよいですか?

A. 「怠けている」と決めつけず、まずは体調やこころの状態について、さりげなく声をかけてみてください。ご本人が受診に抵抗を感じている場合は、ご家族だけでのご相談も可能です。

Q. 大泉病院に相談する際は、何を伝えればよいですか?

A. いつ頃からどのような症状が続いているか、日常生活への影響の有無を、分かる範囲でお伝えいただければ十分です。うまく言葉にできない場合も、まずはお電話でご相談ください。

ご自身やご家族のことで気になることがあれば、まずはご相談ください

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監修 冨田真幸(大泉病院 院長・精神保健指定医・日本精神神経学会精神科専門医制度指導医)

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